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介護福祉士が足りない!介護保険施行後の介護施設の現状と問題点

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介護福祉士

 

外国人労働者の受け入れを拡大する「入国管理法改正」が決まり、人材不足が話題にのぼる日が増えたように思います。

中でも話題に上がるのが『介護福祉士』不足。

 

介護保険施行後の介護施設の現状と問題点について

2000年に介護保険制度がスタートして18年。

5年に一度、法改正が行われており、介護報酬が下がったり、それまで都道府県で認可していたサービスが各市町村の認可に変わったりと、どんどんと法改正が行われています。

 

そして、さらなる問題点として、介護人材の不足が問題になっています。

重労働の上、過剰な勤務、低賃金など離職する人(特に介護福祉士)が後を絶たず、問題になっています。

 

2016年に厚生労働省が行った「介護労働実態調査」では、介護職の不足状況では、「不足・やや不足」が61.3%と答えています。

その理由に関しては、「採用が困難」が70.8%とダントツと高く、採用が困難になっている理由は、「賃金が低い」が57.4%と高く、そのほかに「仕事がきつい」という回答は、48.3%でした。

なぜ、介護業界はこんなにひどいことになっているのか?

まとめてみました。

■介護施設とは賃金が本当に安いのか??

2016年に厚生労働省が行った「介護労働実態調査」では、介護職の平均賃金は約217,753円でした。

介護業務を行うのに学歴はあまり加算されませんし、夜勤手当、資格手当など諸費用が含まれた金額と考え、さらに社会保険料が引かれてしまうと、20万を切った月収になってしまいます。

 

こういったことを防ぐため、国では平成4年に「介護労働者の雇用管理の改善等に関する法律」を定め、介護保険法では、介護報酬に「介護職員処遇改善加算」を設けました。

 

法律では、第8条にこう書かれています。
(改善計画の認定)
第八条  事業主は、介護関係業務に係るサービスで現に提供しているものと異なるものの提供又は介護事業の開始に伴いその雇用する介護労働者の福祉の増進を図るために実施する労働環境の改善、教育訓練の実施、福利厚生の充実その他の雇用管理の改善に関する措置(以下「改善措置」という。)についての計画(以下「改善計画」という。)を作成し、これをその主たる事業所の所在地を管轄する都道府県知事に提出して、その改善計画が適当である旨の認定を受けることができる。

2  改善計画には、次に掲げる事項を記載しなければならない。
一  改善措置の目標
二  改善措置の内容
三  改善措置の実施時期

3  都道府県知事は、第一項の認定の申請があった場合において、その改善計画が、当該事業主が雇用する介護労働者の雇用管理の改善を図るために有効かつ適切なものであることその他の政令で定める基準に該当するものであると認めるときは、その認定をするものとする」

もう少しわかりやすくいうと、介護職員処遇改善金を施設側が介護職員に支給させるために改善計画を都道府県に提出しないといけませんよと言っているわけです。

施設はその計画に基づき、給料に加算、もしくはボーナスに反映させるなど様々な形で支給していますが、だいたい月払いで15,000円から3万円と言われています。

■介護施設の離職率が高いわけとは?

先ほど紹介した、2016年に厚生労働省が行った「介護労働実態調査」では、離職率は20.3%と他の業種よりも圧倒的に多く、その理由は先ほどもお話ししましたが、「仕事がきつい」、「賃金が安い」との理由が圧倒的に多いのが要因です。

施設によって様々な施策を出してはいますが、やはり「やりがいはあっても、人手不足で仕事が回らない」というのが現状のようです。

また、家族などの介護で離職した介護職は23.5%、それ以外の理由で退職した66.3%と圧倒的に多いことがわかります。

 

介護福祉士が足りない!!

福祉看護の悩み

 

全国で国家資格である「介護福祉士」を取得している人数は約120万人。EPA協定で来日している外国人も含まれています。

将来、団塊の世代と言われている人たちが後期高齢者になると予測されているのが、2025年。介護職は253万人必要だと試算されています。

 

『介護福祉士が全員介護職に戻れば片付く問題じゃないの?』

と、思われる方は多いかもしれませんが、実際に介護福祉士が勤務している人数はわずか。

60万人の人が就労せず、ほとんどの方が他業種で働いているのは現状なのです。

 

また、「介護職員実務者研修」が介護福祉士試験の登竜門として学習しなければならないことによって、介護福祉士試験そのものの受験者数が導入後、初めて半数になり、合格率も上昇しました。

そこまでたどり着くまでの経済面でも問題があることから「介護福祉士試験受験したいけど無理!」という介護職が増えているのも現状です。

介護施設によっては資格支援制度を設けているところもあるようですが、基準が厳しいなどいろいろとあるようです。

 

■まとめ

介護施設が抱える様々な問題について、データをもとにまとめてきましたが、いかがだったでしょうか?

これから介護業界が活気づくまで一体、いつまで時間がかかるのか心配なことだらけですね。

また、2018年に入って10年以上勤務している介護福祉士に対し8万円の給料アップが国会で審議されているようですが、いつからスタートするのか不明なことや1つの施設や訪問介護事業所に10年以上働いている介護福祉士に対してなのか?複数でもトータルで8万円分上がるのか?

その点がまだ不透明なので、まだぬか喜びってところでしょうか?

 

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